書籍・雑誌

2007年3月13日 (火)

東京タワー

イラストレーター中川雅也、いや今や文筆時の名、リリー・フランキーのほうが有名になっているが、この「東京タワー、 ボクとオカンそしてオトン」と言う本が出て間もない時、ラジオで彼を知った。不思議な魅力と感性に興味がそそられ、しかも青春時代までを筑豊の一角で育ったということもありその本が読みたくなり買い求めた。

私との年齢はそうとう差があるのに背景からくる匂いみたいなもの、確かにあの時代、そうであった原風景が私にも見える、そんなことを思いながら懐かしい古里をもおもいださせてくれた。彼のテーマは母との絆であり親子の深い愛情ゆえの苦しさであったり、たとえ暮らしが豊かでなくても生き生きした川筋女特有の逞しさ、真の優しさで息子を生涯支えた彼のお母さんへの思いであったり、感謝であったのだろう。

今それがテレビ化され毎週放映されている。私がテレビの前で真剣に見るのはそうないけどこれは見逃せないとマークしている番組だ。マーくん役の速水もこみち、オカン役の賠償美智子がとても良いい。本で読んだ感動とまた違ったものがある。そろそろクライマックス・・・今日も涙がぼろぼろ。マーくんが一番恐れている母との別れ、が刻々と忍び寄っている、来週は又大泣きだな・・・・。

私も親はいつまでもいてくれるもの、がでんぐり返ったことを経験し、必ず親との別れが来ると心底知ったのは亡くなってしまってからのような気がする。母の死でマーくんと同じこれ以上の不安はない位の心細さと恐怖を味わった。見送ることから避けられないのが現実であり宿命であることは分かっているけど。やがて見送った者もいずれ見送られる。太古の時からそうして生死の順繰りがとうとうと続いているのだから・・・だからこそ日々の大切さを肝に銘じるべきなのだ。ちょっと母が恋しく思ってしまった。

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